帰還

 久々に大学に戻ると、僅か2週間のことなのにとても懐かしい気持ちになっていた。

 午前中は残務処理と化した教職系の講義に出席し、午後は適当に過ごした。

 食堂の日替夕食メニューを平らげると、自然に新二号館へと足を運んでいた。12月以来幾度となく居残りをした新二号館である。

 懐かしい。

3Fの長い廊下を歩きながら、私が少しセンチメンタルな心地になっていた。何故なら、ここには思い出があるが、あいつらはいない。

一次試験前に「戦友」たちとは、一応の解散を決めたような感覚であって、彼らはここにはいない....

 

....はずだった。

 

2週間ぶりに扉を開いた目の前には、共に行政職に挑んだ大山(仮名)の姿だった。私はすごく安心した。大学の慣れ親しんだ居場所を取り戻した心地がしたのだった。

大山は残念ながら一次の通過はならなかったようであるが、9月の採用試験に挑むつもりらしく、勉強を続けていた。

 

彼はまだまだやる。私も繋いだチャンスを逃さない。頑張ろう。