第52回 神山祭

 

 11月3日から5日にかけて「第52回神山祭」が開催されています。開学初年より52年目を迎える神山祭。今年のテーマは「colorful」(カラフル)です。多種多様な展示、イベントを通して学生時代を彩る思い出を作ることが趣旨としてあるようです。

 f:id:heisei29:20171104085410j:image

   私の友人も「神山祭実行委員会」に所属していましたが、非常に情熱を持って取り組んでいた姿が印象的です。会場設営や運営など、赤ジャージの皆様には頭が上がらない....と言いつつ、模擬店の準備や片付け等でルール違反があると注意してきたり、罰金取られそうになるなど、実は因縁の団体だったり...。しかし、まぁまずは1日目お疲れ様と言いたいですね

 f:id:heisei29:20171104085040j:image

   会場は勿論「京都産業大学 上賀茂キャンパス」。上賀茂本山と言われる山を切り拓いて作られた構内全体をキャンバスに、展示、模擬店、ステージが設営されています。

   学祭の構成要素....と言われれば、主に「イベント(ステージ)」、「部展(屋内)」、「模擬店(テント)」の3つの要素で成り立っています

f:id:heisei29:20171104085426j:image

PILOTIS STAGE

   メインステージは構内でも広場的な位置付けのピロティにあり、大規模なイベントやライブが開催されます。特にクライマックスのライブなんかもここでやります。雄飛館と12号館、そして、サギタリウス館に囲まれた場所です。

f:id:heisei29:20171104085443j:image

 

LIB-station

f:id:heisei29:20171105213010j:image

本学での待ち合わせでも、最も多く使われていると思われる中央図書館前の広場にもステージ。ここはまったり系のライブや一芸の場所です。模擬店も近くにあって香ばしい空間ですよ

 f:id:heisei29:20171105213453j:image

 

Sun Plaza

f:id:heisei29:20171105212930j:image

ここが意外と盲点。神山ホールの屋上には実は広場があって、そこを神山祭ではステージ会場にしています。主に軽音系の演奏が行われる場所。本学の軽音御三家(軽音部、フォークソング愛好会、フォークトレイン)もここでやってますね。なお軽音3団体は並楽館でまとめて部展をやってます。

f:id:heisei29:20171105213440j:image

 

 f:id:heisei29:20171104085519j:image

部展は、まあ塩っぱい。

本物の大学、すなわち京都大学の部展はある種模擬店などとの差が曖昧で、実に面白いです。

本学は飲食禁止や教室使用規約などの制限が少なくない。自由度の面では限界があるかもしれない。もしくは、片付けのことを考えてしまう部展担当者も多いからかな...?

それでも部展は、面白い。

うちの学生の大半にはこの面白さは理解できないかもしれない。そういう輩はサークルの模擬店でフランクフルトでも焼いてりゃ良いわけですが

面白い部展の条件として、「知的な要素を用いて、真剣にふざけたり、表現したりしていること」です。そして、「まったり」していること。これがどうしても、活発な人たちや教養のない人には難しいのかもしれない。本学でも、部展の一部にはそういう面白さを帯びたものは間違いなくありますので、その辺を紹介しましょう。

f:id:heisei29:20171104085857j:image

5号館から

f:id:heisei29:20171104085538j:image

まずは「電子計算機応用部」...いきなり大物ですね...たまげたなぁ。と、いうのも本学にはコンピュータ理工学部があり、電子情報系の腕に覚えのある学生は少なくない。彼らを主な構成員とする部がここなんです。使い古された技術ではありますが、透過性スクリーンを活用した立体映像表現などを披露しています。

f:id:heisei29:20171103212033j:image

 

f:id:heisei29:20171105213111j:image

実に見応えありましたよ。

次に「天文同好会」です。ここはねぇ...なかなか本気の部ですよ。星をこよなく愛する学生たちが空を眺めることの素晴らしさを無学浅学の学徒たちに伝えています。今年は3つの部屋でプラネタリウム、動画放映、模型を通して私たちを「宇宙の旅」に誘います。

f:id:heisei29:20171105213151j:image

 

f:id:heisei29:20171105213214j:image

 

   類似団体に「神山天文台サポートチーム」がありますが、こちらは2013年神山天文台創設時に当局が学生参加を呼びかけたもので、大学組織の傘下団体のようなイメージです。大学行政の管轄も天文台ですしね。この団体は天文台施設を活用した教育活動や観測会などで活躍します。まあ施設の設備を活用できるのは大きいですよね...。神山祭でも望遠鏡を活用した太陽観測を行なっていたり、3D映像の上映を行なっています。

学生部管轄の同好会と天文台管轄のサポートチーム。切磋琢磨して活動は活発化しているような気もします。反面で折角ある設備を活用できないようではもったいない。ぜひともコラボなどを通して、大学設備を有効に活用して欲しいですね

f:id:heisei29:20171104085628j:image

12号館では

「探検部」でしょうか。今年は随分展示が工夫されていました。映像もお洒落です。部員と話をすれば彼らの冒険譚を聞くことができます。洞窟探検とかね。ここもできれば入部したかった...。

続いて、「琴サークルことこと」なども良いですね。演奏披露はもちろん、実際に演奏体験ができるのも魅力でしょう。体験型の展示は評価が高いものです。

次に「出版研究会」ですかね。出版した雑誌を配布していますし、神山祭のいいお土産になるでしょう。この雑誌、結構良くできています。まあ出来はともかく、この大学に足りてないのは「思想」とか「考え」であるとかねてより思ってます。先生曰く「哲学」ですか。その時々に京産大の学生が何を考えていたか。それを残すことができるのは文章であり、それを刻んだ出版物でしょう。展示には過去の出版物のバックナンバーがあります。1980年代の出版物には、時代の空気や思想が色濃く現れていて読んでいて面白い。うちの大学生ですから、難しいことは言えていません(笑)しかし、今よりも考えを文章に残すことに貪欲な様が感じられました。

f:id:heisei29:20171104085801j:image

  まあ見るべきものはこんなところですかね。本学の学生とはなんたるかを感じ取るには部展や模擬店を見れば感じられるかと思います。模擬店なんてものはまあ、あんなもんと思って見ておけばいいでしょう。私が展示から感じるのは、やはり本学の学生の「整然とした中での活発さ」であると思います。運営や当局、学生たちの集団によって形作られた秩序の中でルールを守って活発に行動でき、節度をもっている。

 2年前に京大の11月祭を訪れた際、大学構内に溢れる自由闊達な空気感と最低限にまで圧縮された秩序の上に、全力で楽しむ「本物の学生」たちの姿を見て、憧れました。部展も高いクオリティでした。しかし、ふと足元を見ればゴミに溢れ、カラスがゴミをついばんでいた。模擬店のテントは汚く、飲酒によって悪ノリするような輩も少なくなく、嫌な一面も目にしました。

本学の学生は構内にゴミは捨てません。それはゴミ箱が整備されていることもありますが、結構な頻度で目につくゴミはひろうような学生がいるんです。

 あまりに整然として、殻を破れない私立大学と殻を破れるが故の帝大の汚濁。それぞれに良さがありますが、やはり私はうちの大学が好きなんだと思います。ショボいところ、どこか頭足らずで質が伴わぬ勢いだけの大学生たちの集まり、なのに、なんでも出来る。そこに大学としてのプライドを感じています。アホなりに、やれる。阿保の京産。これがうちのアイデンティティでしょう。

f:id:heisei29:20171104085702j:image

  山奥で学ぶ学生たちの祭典、神山祭ぜひお越しください。