随想

 私は小室哲哉の楽曲が好きなので、当然、彼がプロデュースした安室奈美恵の楽曲も大好きです。最も好きなのは「NEVER END」でしょうかね。2000年、森喜朗内閣での九州沖縄サミットの公式テーマソングになったことで有名ですね。

 各国首脳の前で、ねーばーえんー♪という、まあ、海外視点ではどうだったのかな(笑)なんていうところも含めて、この曲はいいんですよね。彼女のルーツは沖縄にあるようですが、沖縄が帯びる文化と歴史の悲哀のようなものが歌詞からは伝わってくると思うのです。

 次点の「CAN YOU CELEBRATE?」も、似非インテリ勢の言う文法上のミスにも無頓着なので、純粋に曲の調子がいいと思います。この曲は小室哲哉の最高セールスだったと思うのですが、これを頂点に小室時代は終焉を迎えていくというのが、ポピュラー音楽J-POP史の定説だったかと思います。

 終焉へと向かう小室時代の記念碑的作品は「You are the one」。華原朋美、KEIKOと続く最後の高音で、他の追随を許さない圧倒的な歌唱力を見せつける安室奈美恵の姿は、のちに小室ファミリーが「90年代」を象徴する歴史的な存在として刻まれた後も、「今の人」として活躍していくことを示していたのかなと、映像からは感じますね。

 そして、2000年代以降、小室氏を離れ、新境地を開いていきました。

 そんな彼女の引退は、大変な反響を呼んでいます。私の中では、2000年代の「歌姫の時代」に出てくる宇多田ヒカル浜崎あゆみ等とは世代をギリギリ画する存在でありながら、劣化することなく第一線を走り続ける稀有な存在なんですよね。


「namie amuro×docomo 25年の軌跡」篇

 アムラーと呼ばれた人々が年齢相応なのに、本人は容姿をほぼそのままに進化し続ける。何というか、すごい。

 そんな方がもう見ることができなくなるのかと思うと、残念ですね。しかし、40歳を引き際にした決断からは、本人の哲学が感じられます。是非とも引退のその日まで頑張ってほしいものです。